会津娘(あいずむすめ)
株式会社高橋庄作酒造店の代表銘柄の「会津娘」。福島県の会津にある蔵元が酒造りをはじめたのは明治のはじめ頃。自農地で採れた米を元に、酒造業の基礎を固め、米作りからの酒造りはその当時から脈々と受け継がれたものだったといいます。第2次世界大戦後の農地改革により大半の農地を失ったことや、時代の変化に応じて一度は量産型に移行しようとした代もあったといいますが、4代目の庄作さんが、本来の酒造りに立ち戻るよう変革。その後、会津の気候風土にあった酒米「五百万石」の自社栽培など、その土地の人がその土地の米と水を使い、その土地の手法で仕込む「土産土法の酒造り」を目指し、今の会津娘のベースを構築しました。2019年には「土産土法」をさらに突き詰めた「一田一醸」をスタート。「田んぼ毎の特徴を酒質に表現したい」と、1つの田んぼから1つの酒を醸造する試みなど、更なる挑戦を続けています。