剣菱酒造
(けんびししゅぞう)
戦国時代・1505年に伊丹の地で「稲寺屋」として創業し、やがて兵庫県神戸市の灘へ移転した日本酒蔵。8代将軍・徳川吉宗の御膳酒に指定されるなど、日本の歴史とともに歩んできた由緒正しき蔵。「止まった時計でいろ」を家訓に、江戸末期から変わらぬ味を伝えるため、昔ながらの製法を守り続けています。
剣菱酒造では、現在の京阪神地方で醸造し、江戸で売られた酒「下り酒(くだりざけ)」を造っていたことにルーツがありました。醸した土地で消費される地酒と違い、「下り酒」はどんな料理と合わせて飲まれるか予測がつかないもの。そんな地酒とは違うポジションから、どんな料理とも合わせやすい酒として、他の蔵とは違うアプローチで作られる、複雑で奥深い味わいが特徴となっています。